ビルドツール(Vite)とホスティング

📖 このページのゴール:フロントを支える2つの“裏方”——ビルドツール(書いたコードをブラウザ向けに変換)とホスティング(どこに置いて配信するか)——の役割が分かる。 ← 目次・はじめにへもどる


(A) ビルドツール — 書いたコードを「ブラウザが読める形」に変換(🟢 基礎)

あなたが書くコードは、TypeScriptだったり、たくさんのファイルに分かれていたり、新しい書き方(JSX や最新構文)だったりします。でもブラウザがそのまま理解できるのは、素のJS・CSS・HTML。そのギャップを埋めるのが ビルドツール です。

主な仕事は3つ。

仕事 何をする たとえ
トランスパイル TypeScript→JS、新しい構文→古いブラウザでも動く形へ翻訳 方言を共通語に直す
バンドル たくさんのファイルを、少数にまとめる バラバラの荷物を箱詰め
最適化 余計なものを削る・圧縮する(速く・軽く) 真空パックで小さく

代表的な道具:

  • Vite(ヴィート)… いまの定番。開発中の表示が爆速で、設定も少ない。React/Vue/Svelte どれでもOK。
  • webpack(ウェブパック)… 老舗で高機能(昔の定番)。
  • esbuild / Rollup / Turbopack … さらに速い新世代(Viteの内部でも使われています)。

💡 むずかしく考えなくて大丈夫。React/Vue を npm create vite@latest のように作り始めると、ビルドツール(Vite)は最初から入っています。「裏でこういう変換が走っている」と知っておけば十分です(🔧)。

(B) ホスティング — どこに置いて配信する?(🟢 基礎)

でき上がったフロントは、どこかに置いて・配る必要があります。ここで効いてくるのが、これまで学んだ描画戦略です。「サーバーで毎回作るか/作り置きを配るだけか」で、置き場所が変わります

あなたのアプリ 必要なホスティング 代表例
SPA / SSG(作り置き・静的) 静的ホスティング(HTMLを配るだけ。安い/無料も) Vercel / Netlify / Cloudflare Pages / GitHub Pages / S3 + CloudFront
SSR / RSC(アクセス時にサーバーで生成) サーバー/サーバーレス(実行環境が要る) Vercel / Netlify Functions / Cloudflare Workers / Node を IaaS 上で

🔗 ここは姉妹編 コンピューティングの選択肢 と地続きです。静的ホスティングや Vercel/Netlify は、あちらでいう PaaS/サーバーレス。「フロントをどこで動かすか」も、結局あの“はしご”の話なのです。

🔒 秘密の鍵はどう渡す?

ビルド時やサーバー側で、環境変数として鍵を渡します。ここで鉄則をもう一度——ブラウザに送るコードに鍵を埋め込まないNEXT_PUBLIC_VITE_ の付いた変数はブラウザに出るので、秘密は入れない。秘密が要る処理は SSR / Server Components / サーバーレス関数(サーバー側)に置きます(姉妹教材「鍵を守る」と同じ話)。

🟢 ひとことで言うと

ビルドツール(Vite が定番)=書いたコードをブラウザ向けに変換する裏方ホスティング=置き場所で、SPA/SSGは静的ホスティング(Vercel等で無料も)SSRはサーバー/サーバーレス。置き場所選びは、姉妹編「コンピューティングの選択肢」の延長線上です。

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道具までそろいました。最後に、ここまでの全部を1枚にまとめます——選び方フローチャートと比較早見表、ペルソナ/用途別のおすすめです。

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